Twitterで「仕事中に友達が1人減りました」
というツイートと共に、LINEのトーク履歴が乗せている方がいて、話題になっています。
これね。僕も同じような経験があります。ギャンブル依存症って危ない病気なので、ギャンブル依存症の方にはお金は貸さないでくださいね。貸しても不幸になるだけです。
僕は上のツイートを見て、友人のTKくんを思い出したので、ブログに書いていこうと思います。
バンドマン友達のTKくん
TKくんは東京から大阪へ引っ越してきたバンドマン。
人柄も良くて優しい性格。TKくんはギャンブル依存症なんだけど、その怖さはだいぶ後から知ることとなった。
なにより、僕はギャンブルをしない。だからTKくんと話す中でギャンブルの話しなんかしなかったし、音楽の話しばかりしてた。
同じ職場だった僕はTKくんのバンドメンバーから
「あいつ金使い過ぎるからパチンコ屋に入るようなことがあったら、止めてくれ」
と釘を刺されていました。
そんなある日、TKくんが事件を起こします
TKくん、パチンコで負けて携帯代が払えずに携帯が止まる
ある日Tくんの携帯が止まった。
止まった理由はパチンコで負け過ぎて携帯代が払えなくなったからだ。
僕はギャンブルとは無縁な人生を送ってきたので、TKくんの行動が不思議で仕方なかった。その職場は毎日携帯を使って電話をしないと、明日の集合場所だったり、仕事の有無すらわからない。
TKくんはなぜ携帯代を残しておかなかったんだ…。
すぐにでも携帯が必要なTKくん。しかし、給料日まで時間があるし、すぐにでも携帯が欲しい。誰かにお金を借りて携帯代を払うのが普通なんだけど、TKくんは一味違った。
友人に2回線目を契約してもらい、携帯をゲットした。
TKくんはお金を借りて携帯代を払おうとせずに、その日のうちに友達に頼みこみ新しく携帯を契約してもらい、その携帯を使わせてもらうという暴挙をとった。
なんでそんなことしたかと言うと、払わずに逃げ切るためだ。
そして友達名義で契約した携帯料金を次の月に滞納し、契約してあげた友達の携帯も一緒に止まった。
契約してあげた友達もこれにはブチギレ、殺すぞレベル位でTKくんを責め立てて、真面目に仕事をさせて次の月には携帯料金を全て完済してた。
なぜかいつも貧乏なTKくん。背後にはパチンコの影が…
ちなみにTKくんはバンドメンバーの家に住まわせてもらっているので家賃は3万円だった。
現場仕事を週5で入れば手取りで22万は超えるので、家賃3万なら普通に貯金ができる給料を貰っていた。
ただ、TKくんはバンド活動に力をおいていたから、スタジオ代や機材代もかかる。
月に何回もライブをして遠征にも行ってたから、お金は余り貯まらない生活だった。
それを加味してもTKくんはいつもお金がなくて、現場仲間からタバコを恵んでもらったりしていた。
家賃が払えないというTKくんにお金を貸したのだが…
TKくんとは仲が良かったので、家に遊びにきた後ご飯を食べにいき、スタジオでセッションしたりして遊んだ。セッションはとてもいい感じで楽しい時間を過ごしていたものの、タバコを吸いながらTKくんが落ち込みだした。
僕「どうしたん?」
TK「いやー…先週、風邪で休んでたんで家賃が払えないんですよ」
僕「あぁそうなん?来週返してくれるなら貸すでー」
TK「えっ!ほんとですか!?めっちゃ助かります!来週金曜日に返しますね!」
笑顔になったTKくんにその場で2万円を貸した。
待ち合わせ場所に現れないTKくん…
当時働いていた会社では金曜日に1週間分の給料が手渡しで支給されていた。
だから来週の金曜日はお金を返せる。とてもわかりやすいお話し。
そして朝方に現場でTKくんに会うと、どうやら携帯がまた止まったらしい。
TK「携帯止まってるんですけど、今日返すんで○○駅のマクド前にいますね」
僕「携帯止めるん趣味やなwじゃあ仕事終わったら行くわー」
現場が終わったら、会社の送迎車でいつもその駅に送迎で送ってくれるのだ。
仕事の終わる時間には若干の差はあれど、どれだけズレても30分前後で合流できる。
仕事が終わって待ち合わせ場所で待ってもTKくんは現れなかった。
連絡しようにもTKくんは携帯が止まっている。
あれー?まだ仕事終わってない??
そこで朝方、TKくんと同じ現場に入ってた人に電話をしてみると、1時間前にTKくんと一緒にこの○○駅まで送ってもらったらしい。
しかしTKくんはそこにいなかった。
そんなことがあったら、さすがにドン引きする…
そう思いながら、待ち合わせ場所から歩いて2分程のパチンコ屋に行くと
スロットを打ってるTKくんを発見した。
スロットに座っているTKくんを見て悲しい気持ちになる
正直、疑問形で終わって欲しかった。パチンコ屋なんかにいないで欲しかった。
そもそも、仕事終わったらと待ち合わせしてたのに…。
「まず連絡ぐらいしてよ…あっ、携帯ないんか…。いや…でもまずは待っとくのが普通なんじゃないか…?」
そんな苛立ちが湧き上がりながらTKくんの肩を叩いた。
僕「どう?出てる?」
TK「あっにこさんー。ダメっすわー!」
僕「そっかー。先週のお金返してもらっていい?」
TK「いやー今負けてて残り8000円しかないんで、来週でもいいですか?」
僕「いやいや、それは無理やで?その8000円だけでも返して」
TK「えぇぇー!!!????無理なんですか!!!??」
TKくんは「そんな馬鹿なっ!!!!!!」って顔をして驚いていたが、その顔を見て僕も驚いた。どういう神経してるんだ…
TKくんが座ってる台に刺さったプリペイドカードのボタンを押そう手を伸ばしたら、TKくんは両手で僕の手を掴んでこう言った
もはや絶句である
お金を返すと言っておきながら、当日に待ち合わせ場所で1時間近く待たせた挙げ句、パチンコ屋に入って返すお金までスロットに突っ込むTKくん。
友達として信頼してだけにさすがに大きなショックを受けた。別に今日中にお金が必要なわけじゃない。利子をつけるつもりもないし、待ってくれと言えば待つつもりだった。
そもそもだけど、僕がパチ屋に行ってなかったらどうするつもりだったのか?
次の日なんて言うつもりだったのか?
頭の中でTKくんに対する不信感が膨れ上がり、とても悲しい気持ちになった。
「…もう来週でええわ…」
TKくんを軽蔑の眼差しで見ながらパチ屋を出ていき、TKくんのバンドメンバーに今日の出来事を電話で話した。
電話でTKくんのクズエピソードを知る
TKのメンバー「…マジ?あいつ先週、金ないから家賃来週まで待ってくれ。って言ってたんやけど…」
ここでも新たな事実を知る。そもそも僕が貸したお金は家賃に使われていなかったのだ。
そして更に衝撃的な話しを聞く。
TKくんはパチンコ・スロットにハマって借金200万円分作り、借金を踏み倒すために大阪へ引っ越してきたらしい。
そして、あろうことか大阪でも稼いだお金でパチンコを打ちに行って生活が苦しい状況に陥っているらしい。何度もパチンコをやめるように話してもやめられないらしい。
バンドメンバーにTKくんのお金に対してのズボラさとを聞いた僕はさらに残念な気持ちに沈みこみ、家に帰った。
この時、ギャンブル依存症って病気なんだなー。と初めて知りました。ドラッグなんかと一緒で、自分の力では止められないものなんですね。依存症って怖いな。と痛感。
翌日TKくんに現場で逆ギレされる
とても嫌なことがあったにも関わらず、その次の日はTKくんと同じ現場。
嫌だなー。今あんまり顔合わしたくないなー…と思いながらTKくんが現場に来るとムスッとした顔をしながらこちらに来てこういった。
キレ気味で言ってきた。
いや、なんでお前がキレてんねん。と、怒りそうになったけど、何かしら彼にも理由があるのかもしれない…と思いこらえて話しを聞いていると、
どうやら昨日家に帰ったら、僕の電話で給料をパチンコに使ったことがバレてこってり怒られ、家を追い出されるかもしれないらしい。
お金がなくて家賃払えないならまだしも、家賃分のお金をパチンコに使ったら怒るやろ普通」
TK「でも昨日勝ってたら家賃もお金も返せたんですよ!!!!!」僕「勝ってたらってことは負けたん?」TK「あれから出てそれからまた飲まれて結局4000円になっちゃいました。これじゃ勝負できないっすわ…」
そんな彼を見て怒る気力もなくなり、それ以来TKくんとの距離を取るようにしました。
TKくんはたまに勝つと、そのお金で大きな勝負に出て結局負けるという典型的なまでのギャンブル依存症でした。そんなお金の使い方をしていたからか、仕事もズボラになっていって、会社をクビになり、バンドも辞めてしまった。彼が今どこにいるのかはわからない。
パチンカス・ギャンブル依存症にはお金は貸すな
ギャンブル依存症っていうのが、病気だなんて当時は一切思わなかったんですが、本気の中毒者は薬物依存症同じ位に厄介です。お金が出来たらパチンコで大勝した時の記憶を反芻して、またパチンコを打ちに行きます。
だから、支払わなければいけないお金も使ってしまう。
だからお金に困っていても、気安くお金貸してはいけません。
お金が返ってこないどころか、お金を貸したことによって関係性も悪くなり、不幸になる可能性すらあります。
依存症の定義は、依存症によって周りに迷惑をかけていることを気付けていない状態を指します。他人に迷惑をかけたり、日常生活に支障をきたしていないなら、依存症の定義から離れるんですね。
思い返してみると、TKくんは完全な依存症でした。周りに迷惑をかけてもそれに対して悪いという感情を持ち合わせていませんでた。
Twitterで話題になってる方はTKくんより重症のようなので、世の中には依存症で苦しんだり、依存症によって生活できなくなったりして、迷惑をかけている人が沢山いるんだな~。
ギャンブルで友達なくしてしまうのってとっても悲しいことだから、パチンコ・スロットは程々な距離感を持って遊んでくださいね。
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